本プロジェクトに名を連ねる戸村裕行が、潜水サポート及び講義アドバイザーとして参加します。
1.概要
大学生・大学院生向けの水中考古学フィールドスクール(以下、本FSとします。)を2025年3月に静岡県初島で開催します。 本FSは「水中考古学における潜水作業の実務」を学ぶためもので、5日間の潜水作業(午前)と各作業の陸上でのシミュレーション(午後)、ならびに水中考古学の基本を学べる座学(夕方)を組み合わせた、計6泊7日の合宿型短期集中実技講座です。
2.本FS実施の背景ならびに目的
2012年の「鷹島神崎遺跡」の国史跡指定や、2022年に文化庁から発行された『水中遺跡ガイドブック』により、日本国内でも水中考古学へ対する関心が高まっています。そしてその高まりは、考古学や歴史学を学ぶ大学生・大学院生の間にも広がりつつあります。 しかしながら各大学に設置された水中考古学プログラムや授業には、水中考古学の概論や方法論を学べるものがあっても、その潜水作業・発掘調査の実技を学べるところはいまだ限られています。 そこで本FSでは静岡県初島沖に沈む江戸期和船の水中遺跡にて、水中考古学に必要な潜水作業の実習を、日本国内の大学生・大学院生向けに開催します。 本FSにて水中での発掘・測量作業の基礎を学んでいただき、そこで得た技術や経験を、その後の水中考古学の学習、そしてキャリア形成へと役に立てていただきたいと考えています。
3.実施期間2025年3月9日(日)~ 3月15日(土)
※講義・実習は3月10日(月)~14日(金)となります。
4. 主催者ならびに関係団体
主催:一般社団法人クロノナウト
協賛:セイコーウオッチ株式会社
協力:有限会社シーフロント
5. 参加費
12万円(税込)
※宿泊費・食費、ダイビング費・機材レンタル代込み。
静岡初島までの移動費は自己負担となります。
※ダイビング機材持参による、参加費の割引はありません。
※参加費の振り込み方法についてはFS参加者決定後に別途連絡させていただきます。
※振込期日は2025年2月28日(金)になります。
6.開催場所
初島沖海底遺跡(江戸期の廻船の水中遺跡):静岡県熱海市初島沖、水深約20m
7.募集人数及び参加資格・選抜方法
1)募集人員 最大10名
2)参加資格 (本FS開始日時点)
a. 大学生(満18歳以上)・大学院生(満29歳以下)及び18歳以上29歳以下の社会人
b. アドバンスドオープンウォーター以上のダイビング資格保有者
c. ドライスーツ使用経験が4回以上
※上記a.~c.全ての条件を満たす方。
3)参加者の選抜方法(※先着順ではありません。)
申込時に800字以内の参加志望動機の小論文を提出いただき、審査したうえで選抜させていただきます。また優先順を大学生 > 修士課程 > 博士課程 > 一般参加者 とさせていただきます。
※本FSの第2日(授業初日)にダイビングインストラクターによるチェックダイビング(テスト潜水)を行います。そこでダイビングの技術が未熟で、潜水作業が危険であると判断された参加者は、FS期間中の午前は雨天天候時用の補助講習を座学で行っていただきます。その場合でも、ダイビング作業無しによるFS参加費の割引はありません。
8. ダイビングの事前講習
上記参加資格のb.とc.を満たしていない参加者のために、初島シーフロントダイビングセンターによるダイビング事前講習を用意しています。(こちらの受講費はFS参加費とは別途となります。)
・PADIオープンウォーターライセンス講習: 88,000円(税込)、2025年3月1日(土)~4日(火)、・PADIアドバンスドオープンウォーター講習(ドライスーツ講習付き): 80,190円(税込)、2025年3月6日(木)~8日(土)、 上記事前講習の受講は任意です。しかしながら、本FS開始までにオープンウォーターライセンスを保有していない参加者は①と②の両方の受講を、オープンウォーターのみでアドバンスドを保有していない参加者と、アドバンスドを持っているがドライスーツ使用経験が3回以下の参加者は②のみの受講をお勧めしています。 あくまで任意ですので、お住まい最寄りの他のダイビングセンターで独自に講習・練習していただいて大丈夫です。既にb、c、の参加資格保有者(FS開始日時点)の方は、このダイビング事前講習への参加の必要ありません。
※事前講習期間中の宿泊場所と宿泊費については、参加者が各自予約とお支払いをお願います。本FSの参加費と、事前講習の参加費に、事前講習参加中の宿泊費と食費は含まれていません。
※事前講習希望者はFSの参加が決定した後(11月17日以降)に、初島シーフロントへ各自でお問い合わせ、お申し込みください。(Email: hatsushima@seafront-dive.com)
9. 申込締切日
2024年10月31日(木)の24時
参加希望者は、①名前、②性別、③生年月日、④所属(大学名、研究機関名、会社名など)、⑤連絡先(Emailと電話番号)と共に、⑥800字以内の本FSへの志望動機に関する小論文(書式は自由)を chrononaut.japan@gmail.com へお送りください。 講師陣による選考の後、本FS参加可否について2024年11月17日(日)までに、全てのお申込者へEメールにてご連絡させていただきます。
10.宿泊施設
民宿 丸喜(TEL. 0557-67-1415)
民宿 浜の家(TEL. 0557-67-1479)
※参加者の皆さんには民宿の大部屋を共有していただきます。(男女別になります。)
11.講師
1)山舩 晃太郎 (ヤマフネ コウタロウ) 船舶考古学博士
一般社団法人クロノナウト 代表理事、 合同会社アパラティス 代表社員 京都橘大学 客員教授、 九州大学 共同研究員、 東京海洋大学 非常勤講師
2)田中 万智 (タナカ カズトモ)
茅ヶ崎市教育委員会 社会教育課 考古学学芸員 NPO法人アジア水中考古学研究所
3)岩淵 聡文 (イワブチ アキフミ)
東京海洋大学 教授 NPO法人アジア水中考古学研究所 理事
4)ゲスト講師:昆 政明 (コン マサアキ)
神奈川大学 元教授、 神奈川大学常民文化研究所 客員研究員 和船研究会 理事
12.潜水作業補助ダイバー(およびFS講義アドバイザー)
・初島ダイビングセンター所属のダイバー3名(朝倉 一哉、他2名)
・戸村 裕行(水中戦争遺跡写真家、神戸大学国際海事研究センターリサーチフェロー)
・中川 永 (豊橋市美術博物館 学芸員)
・小峰 彩椰(北海道江差町教育委員会 学芸員)
・三納 正美(九州大学浅海底フロンティア研究センター 准教授)
13. お問い合わせ先
山舩 晃太郎: chrononaut.japan@gmail.com
または 田中 万智: kaz-rec@itotake.jp
※山舩は長期の海外出張をしております。必ずCCで両名にお送りください。
<詳しくは>
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